まえがき
ここでは、品質マネジメントシステム(Quality Management System)について、注意すべき点などを第二者監査や第三者監査の視点で述べていきたいと思います。
一般的に、品質システムがなぜ必要なのかと言うと、モノづくりに対して、企画や営業活動、そして製品を作り上げる上での購買、生産管理や品質保証/管理、そしてお客様に届けるにあたって物流やサービスなどと言ったさまざまな部門ごとのチームワークにて成り立ちます。
そして、そのサービス関連で蓄えたお客様の声や知見などを次の製品に活かして、さらに良い製品を作っていくのです。このサイクルをデミングサイクルと言います。
この一連した流れ(サイクル)をシステマティックに取り扱うことで、製品の品質を高める活動が、これまでのみなさんの生活を良くして来たことに他なりません。もちろん、その背景にはコストダウンによる成果や生産性/物流などの改善による効果もあるでしょう。
これらの品質を高める活動には、ある程度の規準が設けられ、これらの指針に従ってモノづくりをしていくことでお客様の信頼を勝ち得るのです。このために、お客様の審査(いわゆる監査)があり、規準を満たされているかどうかを認証と言う形で担保するのですが、前者が第二者監査、後者が第三者監査と呼ばれるものです。
ここでは、規格がどうこうと言うのではなくて(その手のお話はたくさんあるでしょうから)、お客様の監査(第二者監査)、ISO9001やTS16949などの品質システムにおける認証(第三者監査)を経験してきた知見と様々な購入部品のサプライヤ監査を通しての国内外でのモノづくりを審査してきたノウハウを基に、こんなところを気を付けたら良いのでは? またこういったベターな方法があるのか・・・の気づきになればよいかなと感じたことをシリーズで綴っていけたらと思っています。
各カテゴリーごとのポイント
1.品質方針
2.業務組織と体制
まだまだ、続きますので、今後ご期待ください。
