品質保証体系図

品質システム

品質保証体系図とは

縦軸に受注~企画~試作を含む開発設計~評価~製造~検査~出荷~アフターサービス、そしてクレーム処理などを含む形の一連のモノづくりの流れを示します。

そして、横軸には、関与する組織、例えば、営業、開発、設計、生産技術、製造、品質保証などの各部門が、どのような形でモノづくりを推進していくのか、ワークフローとしての仕事の流れを示した体系図として構成されます。

プロセスの明確化とホールドポイント

そこには運営していく会議体や帳票類などを明確にするとともに、業務のインプットやアウトプットとしても明確にされることで、個々をプロセスの一環として、モノづくりの推進が見える化できるようにします。

この一連の流れの中で、大切なことは、インプットとアウトプットであり、業務フローとしての仕事の流れを矢印で示すと共に、関連する部門が一つではない形で決済されることを示さなければなりません。

例えば、受注においては、営業が一般的にはお仕事を受ける形をとるわけですが、それを決済する際には、設計部門や製造部門、そして品質保証も関わってきます。これらをチームフィージビリティと呼びますが、お仕事を受けただけでは次に進まず、チームフィージビリティで、これらはモノづくりとして受注しても良いものなのかレビューしながら決済するイベントが必要となってきます。このようなイベントにおいても明確にフローの中に盛り込むこととなります。

また、製品を出荷しても良いかどうかは、製造現場での妥当性や仕様を満足しうるものかの評価結果などを踏まえて出荷判断などを決済するような出荷の可否判定などのイベントも必要となってきます。

これらは、工業製品、食品や医薬品など業種によって対応する業務フローとしてはいろいろフローや部門など異なるケースもありますが、基本的にはモノづくりの基本としては、一連の製品の中でもそれぞれのプロセスのイベントとして決済するイベントが盛り込まなければなりません。これをホールドポイントと呼ますが、これらのイベントがルール化され、この体系図の中に盛り込まれることで、正しく運営されているのかを見える化するための大切なチャートとなっています。

この品質保証体系図は、ISO9001などの要求事項の中でも最も大切なひとつとなりますので、しっかり作りこんで行きましょう。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました