ここでは、ISO9001などで定義されている「プロセスアプローチ」について見て行きましょう。
みなさん、「プロセスアプローチ」という言葉をご存じでしょうか。
ISO9001の国際規格をもとにモノづくりに携わっている方なら、当然知っているかとも思われますが、実はこの「プロセス」を「アプローチ」することは、結構大変な作業であることは、ベテランの方々ならよくご存じなのかも知れません。
ここでは、初心者の方々のためにもポイントを押さえた理解をしておけば、それほど難しくなく構築して運用できることをお話して行きたいと思います。
まず、「プロセス」とは何かを理解しておきます。ここは以下のページで確実に押さえておきましょう。次に、自動車機器のISOであるIATF16949の国際規格ではトレンドとなっていますが、「タートル図」というチャートにまとめていくことをお勧めします。必須ではないものの、みなさんの各業務を整理と見える化していく上では、有益なチャートとなっていますので、このステップを加えてみます。
そして、どのように「アプローチ」していくのかを手順を追って考えてみます。
理解が進めば、「PDCA」を上手に回していくことが可能ですし、その後の「継続的改善」につながります。
この「プロセスアプローチ」って言葉は、顧客をはじめ特に第三者監査での監査員は本当に大好きな言葉です。なにせISO9001をはじめとして品質マネジメントシステム(QMS)の中でも重要な要求事項のひとつとなっていますので、ここを問われることは必須となっています。これを問わない審査員は審査員じゃありませんくらいの・・・
よって、この「プロセスアプローチ」を構築し実践できるようにすることが、品質マネジメントシステム(QMS)の大切なポイントとなります。
ぜひ、確かな「プロセスアプローチ」が推進できるよう参考にしてみてください。
それでは各章から説明していきますね。
プロセスとは
まずは、プロセスアプローチの基本となる「プロセス」について考えてみましょう。

タートル図※
タートル図とは、前項でモノづくりの流れの中で、個々に分けられたフェーズをもとに、「プロセス」として明確化された業務分野について、アウトプットを如何に効率よく運営していくか、また見える化するかを示したチャートとなります。必ずしも必須とは限りませんが、組織単位として業務やステップが明確化されているセクションに対しては作成しておくことが望ましく、「プロセスアプローチ」として必要な要素が盛り込まれた利便性の高い構成であり、そのまとめ方から亀の甲羅のような形状であることから、「タートル図」と呼ばれています。目標達成へ向けた活動に対して、方法/資源/スキルなどを明確にし、その評価指標を整理して測定/監視を明確にしていくことで監査員との情報共有が容易に図れるものとして有益なシステムとなります。

※ 必ずしも必須というわけではありませんが、これを行っておくと第三者監査においてもプロセスアプローチをしっかり実践できているアピールにもつながりますので、主要プロセスでは強く推奨します。
プロセスアプローチ
ここまでは、プロセスやタートル図についてのお話をしてきました。これらはプロセスアプローチを構築する上で大切な考え方ですが、実際には運用して初めてプロセスアプローチができていることに他なりません。この実際の活動の側面で構築してきたプロセスをどのように運用していくのか、プロセスアプローチの実際を見て行きましょう。

