モノづくりの行う上での原点でもある仕様は、市場の動向や要求に加えて顧客(お客様)となるターゲットの要望に応えるべく必要となる機能や性能、そしてそれに見合ったコストを勘案して取り決めていくことが重要なプロセスのひとつとなります。
仕様といっても、大きくは自らの市場リサーチ、ニーズやシーズを基にしたマーケティングによる構築と顧客からの要望に基づいてモノづくりを行う2つの柱がありますが、どちらもこの仕様の管理についてはモノづくり品質を語る上でしっかり体制を整備しておかなくてはなりません。
自らの提案型の仕様においては、自らのスペックを決めることが重要となりますので、その管理は様々な形となり多種多様なケースがありますが、基本的にはその管理はシンプルなものとなり、根底としてのポイントは機能や性能、必要となる環境特性などのリサーチ結果に即した内容を文書化しておくことが大切となります。
反面、顧客要求に従った仕様については、自らのリサーチ結果だけでなく、要望に基づいたスペックも加味する必要もありますので、その管理はますます品質システム的にも注意を払わないといけません。
ここでは、後者の顧客要求に基づいた仕様を中心に仕様管理のポイントをおさえて行くことで、前者にもつながるようなヒントになるような説明を進めて行きます。
その前に、前置きとして顧客要求とは何かをひとまず考えてみましょう。

これらを踏まえた上で、本題でかつ基礎となる仕様の管理ポイントをおさえて行きます。

また、設計部門として品質マネジメントシステムに準じた形での設計活動を行う上での大切なことをここでは述べて行きます。

これまで、いろいろなサプライヤさんのモノづくりを見てきたことからの実体験にも拠りますが、市場不良や量産不良の多くは成形条件や作業の領域ではなく、金型仕様に起因していることが多くの製造業さんの中で見てきたことで感じてきたことです。いわゆる金型の仕様や設計段階で如何に品質の作り込みに力を入れているかが勝負の分かれ目と言ったところです。
このため、金型仕様は「製品を作る道具の設計」ということではなく、「製品品質を作り込む最上流の品質保証活動」と言っても過言ではありません。

モノづくり品質の中で顧客要求で指定された、または我々が選定したアイテム(機能、寸法、加工方法、検査内容など)と、安全性や法的規制に関係する項目を抽出し、重要な特性として管理や識別することを総じて特殊特性と言いますが、これらの知っておきたいポイントをまとめています。

